2020年10月の記事一覧
宮城県高等学校文芸作品コンクール結果
【文芸部誌部門】 最優秀賞(初) 「雪月雷花第29号」
【俳句部門】 最優秀賞(初) 3年 佐々木 祐義
入 選 3年 大和 秀宇
2年 日詰 美優
2年 菊地 花蓮
【短歌部門】 優秀賞 3年 佐々木 祐義
入 選 3年 大和 秀宇
2年 菊地 花蓮
【詩部門】 優良賞 2年 日詰 美優
受賞作品を紹介します。
【俳句部門】
最優秀賞 3年 佐々木 祐義
雲の峰二度とない時見つめつつ
新涼や乗り越して過ぐ無人駅
明易の箟岳山の青さかな
入 選 3年 大和 秀宇
キムチ鍋は白菜豆腐猛吹雪
2年 菊地 花蓮
梅雨明けの自由感じる水たまり
2年 日詰 美優
雲の峰クラスメイトの顔見たい
【短歌部門】
優 秀 賞 3年 佐々木 祐義
快晴の彫堂七館跡へゆく朱色の祠の色強きこと
清水を上から眺める並木道歩く速度は雲より遅く
名を変えて放浪している夢を見て我には日常があると飛び起く
入 選 3年 大和 秀宇
夜空見て白い吐息をたどったら姿現る北斗七星
2年 菊地 花蓮
長旅の窓から覗く雲たちの見えた形でしりとり始め
【詩部門】
優 良 賞 2年 日詰 美優
恵み
春の暖かな大気を射抜くような
レモン色の光色が一面に輝く水田に
生の息吹を長靴越しの足の裏から確かに感じる
離すまいと足に力一杯纏わりつく泥も
その泥から鬱陶しそうに顔を出したドジョウやタガメにも
みんな心があって みんなこの星からの恵みに違いない
水面に突き刺さって輝く 彼の長靴も