全日本学生体重別選手権大会を観戦
9月28日に秋田県立武道館で開催されている全日本学生体重別選手権大会(28・29日)を観戦してきました。従来は日本武道館で開催されていた大会ですが,東京オリンピックの関係で日本武道館が改修工事に入り,使用できないために秋田県で開催されることになりました。
首都圏で開催されることが多い国際大会や全国大会などは,時間や費用などの問題もあり,地方にいる高校生はなかなか会場で観戦する機会がないのが現状だと思います。また,現代は会場に行かなくても家庭にいながらスマートフォンなどで簡単にスポーツを見ることができます。しかし,会場にはその場でしか得られないものが多くあります。目の前で繰り広げられる熱い闘いを肌で感じ,試合への準備,相手との駆け引きや勝つための技術などがあります。柔道には「見取り稽古」という言葉があり,人の稽古や試合を見て,いい技を参考にしたり,対戦相手の研究をしたりします。古くから伝わる柔道など「道」がつく習い事には,師匠から習うものではなく,「盗むもの」という考え方があります。憧れている先輩や選手の技をまねてみることから進歩が始まり,その技を加工して自分流に作り上げることが大切です。そのためにも会場で自分に足りないものを見つけながら観戦してくれたと思います。そこをチーム全員が追い求め,新人大会の準備をしてほしいと考えています。
夏の合宿でお世話になった東海大学の学生が活躍をしていました。学生のみなさん,おめでとうございます。生徒も一緒に稽古をしてくれた人たちの活躍を励みに,積極的に稽古を積み重ねてくれると思います。