芸術鑑賞会

 10月1日(水)、美里町文化会館において芸術鑑賞会を行いました。
 今年度は、桂なんなんの「お江戸の落語」として古典芸能を鑑賞しました。公演のはじめに、桂南なん師匠より「落語解説」として手ぬぐいや扇子などの小道具の使いみちや、座布団には前と後ろがあること、そして三味線と太鼓の生演奏での出囃子の披露などが行われました。
 その後、ワークショップとして、本校生徒が即興でレクチャーを受けた後、全校生徒の前で高座に上がり小噺を披露しました。緊張した面持ちでしたが、全校生徒の前で堂々と話し、師匠からお褒めの言葉をいただきました。
 前座として、11月に二つ目に昇進される三遊亭げん馬さんの落語「つる」、講談では一龍齋貞鏡さんの「源平盛衰記 那須与一扇の的」を聞きました。落語や講談を初めて聴く生徒も多く、若干の緊張もありましたが、慣れてくるとリアクションをしながら楽しく聴いていました。
 その後、養老瀧之丞さんの「和妻」と呼ばれる日本伝統の手品が披露されました。「連理の紙」や「蝶のたはむれ」など、目の前で行われる数々の手妻に生徒はみな魅了されていました。
 最後の演目は、桂なんなん師匠の「死神」。 軽妙な語り口に笑いがこぼれつつも、物語が進むにつれて不気味な雰囲気が漂い始め、死神との駆け引きや人間の欲深さが巧みに描かれ、誰もがその話芸に引き込まれていきました。
 花束贈呈のあと、桂南なん師匠より「何事にも挑戦し、人生を楽しんで欲しい」という言葉をいただきました。
 出演者の皆様、貴重な体験、本当にありがとうございました。