令和2年度農業クラブ等各種大会報告

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第19回 高校生「橋梁模型」作品発表会 「審査員特別賞」

 本校農業技術科農業土木コースの3年生7名が,令和3年2月16日に開催された第19回令和2年度(2020年度)高校生「橋梁模型」作品発表会WEB表彰式にて,「気仙沼大島大橋」の模型を製作・出展し,東北6県30作品の中から「審査員特別賞」を受賞することができました。

 課題研究を通して作品発表会への出展を決めた初期メンバー,3年粟野楓,千葉理弘,眞山大和の3名は実際に気仙沼大島大橋を管理している気仙沼土木事務所からご協力を賜り,実際の図面や当時の写真などを入手しました。「命の道」と呼ばれている気仙沼大島大橋は,気仙沼の人々の生活を支える重要な橋梁であり,復興のシンボルだと考えた3名が震災から10年の節目となる年に,コロナ禍に負けないという気持ちを込めて模型作りを始めました。一括架設工法という大規模な施工方法で架けられた技術的な視点と,橋を架ける瞬間という橋梁が開通してからは見ることができない場面を模型として残すことを目的として製作しました。
 4月,5月と臨時休校から始まった1年は日程的にもタイトであり,製作班は苦労をしていました。そこに,来年度から技術系公務員として宮城県や大崎市を支える,公務員受験後のクラスメイトである佐々木佳祐,佐山宗,庄島尚希,菅原利仁の4名が手伝いとして参加しました。
 細かな作業にも妥協せずに休日も返上して製作した模型作品,その製作過程から完成までをまとめたプレゼンテーションデータ,製作への強い思いを示したビデオレターなどの提出物を作り,当日を迎えました。WEB表彰式の2日前に起きた地震や,当日の暴風雪などが原因で2名は欠席となりましたが,5名でWEB表彰式に参加することができました。素晴らしい作品ばかりが出展されているこの発表会で「審査員特別賞」という名誉な賞をいただけたのも,ご指導いただいた先生方やご協力を賜った気仙沼土木事務所の皆様,コロナ禍でも多くの準備に時間を費やし開式していただきました東北技術事務所の皆様及び関係者の皆様のおかげです。すべての関係者の皆様に感謝致します。


 なお,作品は来年度に実施される「EE東北‘21」にて2日間展示され,その後本校に戻ってきます。

  詳細は東北技術事務所のHP内のhttps://www.thr.mlit.go.jp/tougi/kyoryomokei/R2/index.htmlをご覧下さい。