卒業後の進路状況はどうなっていますか
これまでの卒業生の進路先は,大学・短大への進学,専門学校への進学,就職が3分の1位ずつです。「各自の進路希望を実現させる」それが私たちの学校の一番の目標です。
これまでの卒業生の進路先は,大学・短大への進学,専門学校への進学,就職が3分の1位ずつです。「各自の進路希望を実現させる」それが私たちの学校の一番の目標です。
受験に向けた「効率」ということを考えると,残念ながら普通科にはかないません。「さまざまな生徒へさまざまな面からさまざまな配慮をする」のが総合学科だからです。入学後「高校生という立場から自分の進路を再度十分に見つめ直す」のも総合学科です。
もちろん,大学入学共通テストが受けられないということはありません。受験に必要な科目の勉強が不足しないように,放課後や長期休業中には課外授業を実施しています。
大学入試は実に多様な方法で行われ,推薦入試も多くの大学で取り入れられています。特色ある学習,部活動,生徒会活動,ボランティアなど,本校ではさまざまな活動で自分を特徴づけることができます。自分を特徴づけ,それをPR材料に推薦入試で臨むこともできます。
その通りです。にもかかわらず,本校の就職率は県内平均より特に高く,様々な企業で卒業生たちが活躍しています。高校生を採用する企業が少なくなってきている原因として「卒業3年後に,卒業したときに就職した企業にそのまま勤めている者は5割しかいない」ということがよくいわれます。働くとはどういうことなのか,社会人として生きていくためには何が必要か,よくわからない人が多くなってきているように思います。
総合学科の場合,1年次の「産業社会と人間」の授業のなかで,社会人講話や職場体験実習を行い,社会を知り,職場を直接経験する機会があります。2年次には希望者に対し数日間のインターンシップを行っています。また,授業やさまざまな活動を通して学校以外の人と触れ合うことも多くあります。さらには,学校全体で欠席が少ないことや部活動が盛んなことが,本校の就職の実績につながっていると考えています。
全く違う二つの学科が同じ学校にあってうまくいくのか,という疑問があるかと思いますが,授業以外の活動は一緒ですし,総合学科の授業のなかにも,農業に関する「地域資源活用」などの科目があります。3年次の選択科目群には,二つの学科共通で選択する科目群もあります。本校の特色を生かし,授業以外でも,さまざまな面で両学科の交流に心がけています。
総合学科は,自分が学習する科目を選択し,自分なりの3年間の学習をつくることができるなど,他の高校にはない自由があります。ただし,自由である反面,「主体的に判断する意志」や「自ら学ぶ姿勢」が必要です。